『人生の授業』(著・荻野 弘之さん)
すぐに不安になってしまったり落ち込んだりする人の助けになる本だと思います。
そういった書籍は他にもたくさんありますが、この本は漫画形式+解説という形で書かれており個人的にわかりやすかったので紹介しておきます。
エピクテトスというローマ時代の哲学者の意見が紹介された本で、奴隷→学校の教師という経歴を持つことから『奴隷の哲学者』とも呼ばれているようです。
本書の一文を紹介させて頂きますと、例えば「自由に至る唯一の道は我々次第でないものを軽く見ることである」とあります。(本書P34より引用)
これは地位や名誉など自分ではどうにもならないことで思い悩んでも仕方ないでしょ?
と、いうことを言っています。
例えば職場の昇進レースで昇進できないことに怯えたり、SNSで「いいね」が少なくて落ち込んだり、などです。これらは他人が権利を持っているので自分ではどうしようもないですよね。
なのでエピクテトスの立場からは「自分でどうにもできないものは無視しろ」って言っています。これってすごく大事なことですよね。
日常的に他人の言動でイライラすることってありませんか?(ボクは結構あります笑)
それも自分にどうにかできるものじゃないからスルーしろ、ってことですもんね。(こちらの判断や欲望は自分でコントロールできる、とも言っています。)
このたった1つのテーマだけでもボクは自分の持つ悩みが軽くなった気がしました。
ちなみにこれはエピクテトスの「提要48個」のうちの1個です。
おそらく上記の文面だけだとわかりづらいかも知れませんが、本書ではイメージしやすいように漫画が入っています。『かおり&ゆかり』さんが書いていて、ゆるかわな感じです。
他のテーマにも珠玉の文面が散りばめられており、推せる一冊でございました〜