トレードってほんとに難しいですよね。よくわかります。
手法、メンタル、資金管理、トレード日誌。
トレーダーになるには、どれも必須スキルだと思います。
その中でメンタルに関して詳しく書いてあるのが上の『ゾーン』という書籍です。
トレーダーであり、コーチとしても有名なマーク・ダグラス氏が書いています。
本書で特に印象に残っているフレーズで次のような言葉が出てきます。
『最高のトレーダーは相場に恐怖を感じない』
恐怖を感じない。つまり、エントリーするときも損切りするときも感情の起伏がほとんどないということですね。
エントリーするときってドキドキしません?
・お金が手に入るかもしれない、しかし負けるかもしれない
こういった感情の起伏がない状態。これが最高のトレーダーの姿のようです。
私も最近やっと月単位で利益を上げられるようになってきて、その意味がわかってきました。
トレードに感情は必要ない、と。
プロスペクト理論が発動して、利確幅が小さくなり損切り幅が大きくなっていく傾向があるからです。リスクリワードが悪いトレードは中々辛いものがあります。なぜなら逆行した場合、戻ってくるまで何も出来ないので。
ちなみに、トレード日誌をつけていれば手法の期待値が判定できるので感情のブレも少なくなっていきますよ。
さて、『ゾーン』は内容が難しく、私は3回読みました。
相場で経験値を貯めることでやっと理解できたこともありました。
(知人のトレーダーで年間1,000万以上稼いでいる方は、丸暗記するほど読み返したそうです)
トレードで利益を上げたいと考えている初心者の方は、手法の本を読むよりも先にこの『ゾーン』を読んだ方がいいと思います。
なぜなら手法より心理の方が大切だからです。
もちろん機能する手法も大事です。しかし心理的に安定した状態でなければ適当なエントリーを繰り返したり損切り位置をずらしたりして、結局は大損することになります。(体験談)
私も全く勝てずに長期間悩んでいました。それはトレードにおける心理面を学ばずに自暴自棄になっていたことが大きいです。
本書を読んでからトレードに臨んでいれば、結果が少しは違ったのかなと思います。
本書は新品だと3千円くらいしますが、読まずに失うことになる数万円、数十万円を守れると考えればむしろ安いくらいだと思います。
トレードは勉強せずに利益が得られるような甘いビジネスではありません。