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普段あまり小説を読むことないのですが、キャッチコピーに惹かれて購入してしまいました〜(記事タイトル参照)
自分自身、最近熱く生きてないな〜と感じていたからだと思います。
この本を読めば熱く生きるヒントが載っているかも? と直感的に感じたんですよね。
ですが、結論そのヒントは見出せませんでした。
というのも登場人物の熱量を感じるシーンが体感的に少なかったからかもしれません。
ただ、その熱量の話とは別に主人公に共感できるシーンがありました。
本の帯に書かれている程度のストーリーとして、
主人公は男子高校生で自宅が家事に遭い、親戚の家に引き取られます。
その親戚は老婦で1人暮らし、そして刀鍛冶の仕事をしていました。
色々あって主人公はその仕事を手伝うことになるのですが、最初は全然興味がなくもちろんやる気もありません。そもそも火事に遭っているので鍛治に使う火自体が恐怖なのです。
しかし時間が経つにつれて徐々にその恐怖も克服していきー・・・
みたいな展開なのですが、
その途中で主人公が『父から進路を考えるよう言われたが、自分が何をしたいかわからない』といった内容の一文が出てきます。そこにすごく共感を覚えました。
私も父から高校に上がる際に同じことを言われて悩んでいた時期があるからです。
結局、そのときに少しだけ興味があった料理の道に進むことにしたのですが、無理やり決めた感が強かったので後に後悔することになりました。主人公と同じ高校生のときの話です。
その点、この小説の主人公は私と逆の感じ方をしています。
私(料理):面白い→辛い
主人公(刀鍛冶):辛い→面白い
小説ではありますが、最初の辛い時期によく投げ出さなかったな〜と思ったのと、「刀鍛冶」の仕事を一通り体感した上で面白さを見出していた点に羨ましささえ感じました。
人生の大半を捧げることになる仕事を「面白い」とか「好き」と言えるのは、本当に幸せなことだと思います。
ほとんどの人が一生関わることのない刀鍛冶の世界。
ふだん聞きなれない用語や漢字(鞴:ふいご など)も数多く出てくるので新鮮な感覚で読み進められます。
進路を考える時期の中学生や高校生、大学生、もちろん大人の方でも楽しめる作品になっているので一読の価値ありです。
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