(↑ 画像はyoutubeで撮影したものです。)
~登場人物~
・サンちゃん・・・算数王国に住むちょっと内気な女の子。ピカピカの小学1年生。勉強についていけるか不安を感じている。
・算数王子・・・算数王国の王子。算数を子供たちにわかりやすく教えるのが使命。ちなみに算数以外は何もできない。
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ここは、算数王国のとある教室。
間もなく算数王子の授業がはじまる。
サンちゃんは背負っていたカバンを机に静かに置いて、算数の教科書とノートをゆっくりと取り出した。
サンちゃん:ああ、今日から算数のお勉強が始まるのかあ・・・難しそうだし、いやだなあ。
外を見ると、太陽がサンサンと輝いている。
次の瞬間、ガラッと音を立てて、教室のドアが開いた。
サンちゃんはその音に驚き、少し両肩が上がる。
30歳くらいだろうか。中肉中背の男性が入ってきた。
算数王子:おはよう!君がサンちゃんだね、よろしく!
サンちゃん:あ、はい、よろしくお願いします。
算数王子:今日はすごくいい天気だね。勉強びよりだね!
サンちゃんは外で遊びたいのに、と思った。そして、雨でも同じことを言うんだろうな、と思った。
算数王子:じゃあ、サンちゃん、早速始めよう。時間は大切なものだ。今日は最初だから1~10まで数えられるようになろう。
サンちゃん:10まで? できるかな・・・。
算数王子:最初からできる子なんていないから大丈夫。僕についてきてくれ。
サンちゃん:・・・はい。
算数王子:よし、じゃあいってみよう。
算数王子は、サンちゃんにわかりやすいように両手をグーの形にした。
算数王子:さあ、真似をしてみて。
サンちゃんも王子に向かって、両手をグーにした。
算数王子はニコリと笑って、順番に指を立てる。
人差し指~いち
中指~に
薬指~さん
小指~よん
親指~ご
反対側も指を立てていく。
人差し指~ろく
中指~なな
薬指~はち
小指~きゅう
親指~じゅう
サンちゃんも必死に王子の後を追って指を立てていく。
サンちゃん:いち~に~・・・じゅう!
算数王子:おお、さすがサンちゃん、よくついてこれたね! 指を使って数えてもいいとを覚えておいてね。あと、声に出すというのはすごくいいことだよ。
サンちゃん:あ、はい!(照)
算数王子:じゃあ、今日はここまで。 次は今日覚えたことを使って【足し算】というのをやっていくから楽しみにしていてね。
サンちゃん:はい!
サンちゃんはこの先生だったら算数がわかるかもしれない、と思った。
つづく
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(たまに音が途切れますm(_ _)m